私は29歳の男性で、現在は愛知県に住む会社員です。
結婚を控え、基盤を安定させようと考え、5年ほど前にマンションの一室を購入しました。
間取りとしては4LDKと将来を見越せる広めな部屋であり、私鉄沿線ではありますが駅からも徒歩3分となかなかの好立地であることが気に入っていました。
中古物件でしたが購入時は築5年でコンディションも良く、現在は妻となった当時の彼女と同棲をしていました。
夜も暗くなりすぎるということがなく、マンションの住人も感じの良い方ばかりだったので気に入っていたのですが、転勤が決まり手放すことになりました。
当初は賃貸物件として運用することも考えたのですが、やはり新しい家に住むためにもお金が必要であり、現実的ではないと判断したのです。
売却することを決意し、まずは両親への報告を行うことに決めたわけですが、私が大手の不動産屋に任せるという旨を伝えると反対されてしまいました。
その理由は一つの不動産屋だけに価値を決めさせてしまうのは危険だということでした。
実は父は以前不動産を売却した経験があり、その際の失敗が今も脳に刻まれているらしく、私が同じ過ちを犯さぬようにとアドバイスをしてくれたのでした。私は父のアドバイスを聞き入れることに決め、時間がかかりそうだなと思いながらも一括査定を申し込むことに決めました。
結果として、一括査定では私が足を運ぼうとしていた不動産屋も値段を付けてくれましたが、5社に依頼した中で査定額の高さは4番目でした。
高く評価してくれた不動産屋はあまり有名なところではありませんでしたが、話をしたところ非常に親身になってくれたということもあり、お任せしました。
部屋は彼女と二人だけで使っていたということもあり、張り切って掃除する必要もないほど整理されていたので、内覧に向けた準備もほぼしなくて良かったです。
幸いなことに、売りに出してから数日後には内覧の申し込みが入るなど出だしが好調で、その後も継続的に興味を持ってくれる方が現れました。
ある日の金曜日のことでしたが、午前中に内覧に来てくれた方から正午過ぎに連絡が入り、購入したいという意思が不動産屋を通して伝えられました。
年配のご夫婦でしたが、現金での購入を希望されるとのことで、ローンの審査などに時間がかかることもなく、数週間程度であっと言う間に売却が決まりました。
現在は転勤先の近くで、転勤を機に結婚した妻と一緒に幸せに暮らしています。
しかし、売却した物件は私も妻も気に入っていますし、お互いに生まれ育った地元ということもあり、あの家に帰りたいねと話すことも多いです。
チャンスがあれば、別の部屋でも構わないので以前のマンションに戻りたいと考えています。