43歳、男性、神奈川県在住です。
約6年前、37歳のときに、一戸建てを建築するため、マンションを売却しました。
保有していたマンションは約11年前に新築分譲で購入。ただ、幹線道路沿いに建っていため、車やバイクの通行音がうるさく、また、間取りが2LDKで部屋数も少なかったので、マンション購入当初にして、引っ越そうと決意しました。
引っ越し(売却)に向けて動き出したのは、マンション購入から約5年が経過したころ。5年間待ったのは、不動産購入後5年以内だと売却益課税が高くなること、更には、子供が幼稚園から小学校に進学するタイミングで時期的に好機だったことなどが理由です。
売却にあたり、2つの不動産業者に相談しましたが、不動産業者は高く売るより、早く売ることを優先する存在だと強く感じました。
最終的には地場の大手不動産と専任媒介契約を結び、不動産会社が提示した査定額より数百万円上乗せした価格で売り出したところ、ほどなく購入希望者が現れ、とんとん拍子で売却に至りました。
お陰様で、新築購入当時よりもかなり高い金額で売却することができました。あまりにすんなり売れたので、もっと値付けを高くすれば良かったと後悔するほどでした。
高くても売れた要因は、マンションの立地が海、山、観光に最適な立地で、セカンドハウス需要があったことです。不動産業者からも言われましたが、このような土地柄だと、高くても買いたいと考える富裕層が現れ、相場に関係なく高値でも購入{売却)に至るケースがよくあるのだとか。
売却契約後は、買主の方にお願いし引き渡しを数ヶ月間待ってもらい、その間ゆとりをもって賃貸を探すことができました。その賃貸には約1年間すみ、その間、念願の戸建を建築しました。
不動産売却においてアドバイスがあるとすれば、時間的なゆとりを持って進めて欲しい、ということです。
進学、転勤等、「締切」が決まっていると、どうしても精神的に焦り、ゆとりを持って進めることが難しくなります。公示する売却希望価格も、購入希望者が現れたときの話し合いも、売主側に制約条件があると優位に進めることができません。
私のケースは、息子の小学校入学までに売却、という制約条件がありましたが、もしこの条件が無ければ、もう少し高値の売却希望価格を公示し、ゆっくり待つという手もあったと思っています。
不動産仲介は、売主と買主との一対一での取引。相場や不動産業者の助言はあくまで参考に、自身の希望を強くもって進めてもらいたいと思います。