現在、私は東京都在住の47歳ですが、38歳の時に都内の自宅マンションを売却しました。
売却した最大の理由はマンションから戸建住宅に住み替えようと決断したからでした。
売却したマンションは中古で購入し、スケルトンリフォームで3DKを2LDKの間取りにしました。その物件は渋谷に近くて便利でしたし、若い世代や芸能人などにも人気のエリアで、飲食店も多くて気に入っていました。
ただ利便性がいい反面、繁華街や幹線道路に近いせいもあり、あまり静かな住環境とはいえませんでした。そこでもう少しゆったりとした住宅地に暮したくなったのと、以前から住みたいエリアがあり、土地探しから始めて家を建てました。
また、車とバイクが好きな自分には駐車場を他所に借りなければならなかったマンションに不満がありました。やはり愛車は手元においておける戸建て住宅が良かったのです。
自宅の売却は不動産業者に物件の査定依頼をするところから始まりました。最初は地元の不動産業者が物件価値についての理解もあるだろうということで査定をお願いしました。
さらにオンライン査定を通じて、中堅や大手の業者に一通り査定を出してもらい、その査定結果をもとに5社の担当者と直接会ってさらに詳しい査定を出してもらいました。
この査定を通じて分かったのは、ほぼどの業者も似たような査定額だったことでした。ただ、中には極端に高く査定額を出してきた業者もあり、契約を取りたいというのが露骨でしたので避けました。
最終的にはその中から結果的に大手不動産会社と専任媒介契約を結んで売却をお願いしました。その業者に絞り込んだ理由は実際に会って話を聞いた中で最も信頼でき、経験もありそうな方だったからでした。
売却にかかった期間ですが、専任媒介契約を交わしてから実際の売却が決まるまでおよそ2か月ぐらいでした。これは比較的スムーズだったのではないかと思いました。
その理由として考えたのは、建物自体は古かったのですが、大人気のエリアだったのと日当たりの良さや駅まで近いなどの点、さらに担当者のネットワークの広さと粘りが要因だったと感じました。
売却依頼をしてから毎週のようにその担当の方からは営業報告をしてもらい、進捗状況については手に取るようにわかりました。内覧者がまとまってやってくる予定だという報告をいただくたびに、ワクワクしたり、落胆したりの繰り返しでした。
最後は物件を気に入ってくれた独身の富裕層の方にその担当者が物件の良さを力説して、粘ってくれたおかげで決まりました。
マンション売却に限らず、大きな物を売買する場合、最後は人で決まると思います。つまり、業者の規模の大小より重要なのはやはり担当者の良し悪しが重要だろうということでした。
それは大手の業者ですと一見すると安心ですが、自分の担当者が必ずしも経験豊富で優秀な担当者が付くとは限らず、むしろ中堅や小さな業者のほうがベテランの優れた担当者がついてくれる場合も多いからです。
そのためにも、自分が売却依頼する場合は面倒くらがらずに複数の不動産業者に査定依頼をし、実際にその業者の担当者と会って話を聞いてから業者選定することが大事だと思います。