いざ売り出してみたものの、思っていたよりも全然問い合わせ・反響がないという事態も起こりえます。
ただし心配しなくても大丈夫です。原因を突き止め、解決策をほどこせば十分にリカバリーできます。
問い合わせ・反響がない原因は、以下の5つをチェックしてみてください。
【原因1】価格が高い
反響がない一番の理由は、売り出し価格が高すぎることがほとんどです。
「少しでも高値で売りたい」「値引き要求される前提」などの理由で高めに設定しているのだと思いますが、それで反響があるなら構いません。
しかしそうでないなら、相場に合わせ、少し値下げしてみるしかありません。
仲介をお願いしている不動産会社に相談すれば相場感を教えてくれますし、どの程度の値下げであれば、反響が出始めるかなどについてもシュミレーションしてくれるはずです。
またはインターネットを使えば、いまは自分でも相場を調べることができます。スーモやアットホームなどで、近隣エリアの類似物件の売り出し価格をチェックすれば、おおよその相場を掴めます。
値下げはできればしたくないのは当然ですが、まずは反響がないと、そもそもあなたのマンションを売ることは絶対にできません。
ファーストステップとして反響を得るためにも、段階的に少しずつでもいいので、値下げを検討してください。
値下げ方法と注意点については以下記事で解説しています。
≫マンション価格を下げるタイミングと値下げの注意ポイント3つ
【原因2】広告宣伝が足りない
広告宣伝は不動産会社が担当しますが、十分でない可能性も考えられます。
スーモやアットホームなどの不動産ポータルサイトには大抵掲載しているでしょうが、チラシやポスティングはしていない、というケースは少なくありません。
サイト掲載などのネット広告に比べ、紙媒体での広告宣伝は時間・手間・お金がかかるので、不動産会社としてはできればネット広告だけで完結させたい心理があります。
ネット広告だけで反響があるなら文句は言えませんが、そうでないなら積極的にチラシやポスティングもしてもらうように相談してみましょう。
買主を見つけるには、1人でも多くの方にアプローチできた方がいいに決まっています。
【原因3】画像・チラシが不明瞭
ポータルサイトやチラシに掲載してる物件画像が原因で、問い合わせ・反響が得られないケースも考えられます。
マンション概要であれば文字情報だけでもわかりますが、物件全体のイメージやキレイさは画像でしか表現できません。文字はほぼ読まずに、画像だけで次々に判断している買主もいるので、画像は非常に大切です。
不明瞭で色味が暗い、などの画像であればすぐに差し替えてください。サイト掲載の画像であれば即日反映されるはずです。
自分で撮り直しても良いですが、より魅力的に見える(やりすぎは禁物ですが現物より広く見えるカメラなど)技術を持ったプロのカメラマンに依頼してみるのも選択肢のひとつです。
上記のような手作りのレポート・チラシはとっても効果的です。
【原因4】不動産会社の囲い込み
自社の利益優先のために、不動産会社が「囲い込み」をしている可能性もあります。
囲い込みとは、売主買主の両方から仲介手数料を取るために(両手仲介)、本来義務であるはずのレインズに登録しなかったり、他社から問い合わせがあっても「すでに商談中です」と虚偽の回答をし、競合を排除することです。
囲い込みをしているかどうかは、他の不動産会社経由で、問い合わせを入れてもらいます。その時にどのような回答をするかで判断できます。
囲い込みは、他社経由のせっかくの見込み顧客を捨てる行為でもあり、売却が長期化する傾向にあります。最悪の場合、売れ残ります。
もし囲い込みをしてるような疑いがあれば、その不動産会社を見切り、別の不動産会社と契約し直した方がよいでしょう。こっちも数千万円がかっかった商売なので、そんな会社とは付き合ってられません。
ソニー不動産のような「売主だけ」を担当する不動産会社もおすすめです。常に売主側の見方でいてくれますし、買主側はノータッチなので囲い込み不正が絶対に起こりません。
≫マンション売却における不動産仲介会社の変更・解約方法と注意ポイント
【原因5】タイミングが悪い
時期的に、たまたま反響がない、ということも考えられます。
不動産売買は “ご縁” です。
価格も相場程度、広告も十分、画像も問題なしであれば、しばらく様子を見て待つしかありません。
一般的には、長期休暇中(年末年始、GW、お盆)は反響が少なく、1~3月は反響が多い傾向です。
今日は反響ゼロだったけど、明日は1件あるかもしれません。これまで全然なにもなかったのに、突然に購入希望者が出てくることも珍しくありません。
やきもきするお気持ちもわかりますが、素敵な買主さんが現れることを待ちましょう。
まとめ
最後にまとめると、問い合わせ・反響がない理由は、
- 価格が高い
- 広告宣伝が物足りない
- 画像が不明瞭
- 不動産会社の囲い込み
- タイミングが悪い
のいずれかであり、どれも解決することができます。
ひとつずつ問題もクリアにしていけば、必ず反響を得られるようになりますので、焦らずにじっくりと対処してください。